花火の歴史

花火の歴史は紀元前から!?

花火の原型といわれる『のろし』の歴史を辿ると、古代インドやギリシア、ローマといった紀元前にまで遡るといわれています。中国の薬を作る錬丹術師によって火薬は偶然発明されました。その後、火薬は軍事技術者への手に渡り、武器に使用されるようになります。南宋時代には爆竹などの花火が市場に出ていたともいわれています。

武器から祝砲へ

十三世紀には商人を通じて火薬はイスラム諸国に伝わります。武器としても使用されますが、花火としても使われるようになります。現在のような花火は十四世紀後半にイタリアのフィレンツェで始まりました。すぐに王侯貴族の間で花火は広がり、結婚式や戴冠式などで打ち上げられるようになりました。

日本での歴史

日本にも文永十一年に蒙古軍が来襲した際に武器として火薬が持ち込まれました。花火が鑑賞されるようになったのは江戸時代です。徳川家康が中国人によって打ち上げられた花火を見たことがきっかけで将軍や大名の間で花火が流行します。本格的に川開きの花火が打ち上げられるようになったのは、享保十八年の大飢饉がきっかけです。八大将軍吉宗は慰霊と悪疫退散を祈って水神祭を行い、その時に花火を打ち上げたのが始まりです。

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